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2004.12.24

人はけだものに唾棄しながら、けだものになりたいと思う瞬間がある。

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お気に入りフレーズ(67)

……人殺しというアブノーマルな祭りが放つ
異様な魅力に溺れてしまっていた。
人はけだものに唾棄しながら、
けだものになりたいと思う瞬間がある。
思う季節がある。
思う年代がある。

――雫井脩介『虚貌』


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虚貌


* 読前:どんな仮面をかぶっても殺意だけは隠せなかった。
21年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。まもなく従業員3人が逮捕され、事件は終わったかに見えたが…。

**読後:★★★
 2004年、『犯人に告ぐ』で文春ミステリ第1位、このミス第8位になった雫井脩介のデビュー第2作。虚貌というのは作者の造語なのでしょうね。「貌=顔」がテーマである。

 中盤になってぐいぐいと読ませる。のちの『犯人に告ぐ』もそうだが、警察・警官を描かせると巧いね。たとえば新旧の捜査1課長。だけど課長が新旧交替の必然性がない。結末は、わかりにくい。

***雫井脩介『虚貌』幻冬舎・2001.9.20第1刷

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