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2004.12.14

「お嬢がアンタに惚れてる言うとんのや」

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お気に入りフレーズ(57)

ある日ある時、“ひばりの父親代わり”という人物が現れたんだ。
神戸芸能社の田岡一雄さん。山口組三代目だ。
もうぼちぼち西日が射し始める頃、世田谷の我が家の前にバーンと黒塗りの車が乗り付けられた。(略)

「お嬢がアンタに惚れてる言うとんのや。
天下のひばりに惚れられて幸せやろう。男冥利につきるやないか」
「そりゃあ、そうですけども……」
「一緒になったれや」

――小林旭『さすらい』

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さすらい 新潮文庫
*読前:日本映画に「熱き心」を捧げる永遠のマイトガイが、その半生と“これから” を語った感動の書。

**読後:★★ 最初から最後までミエとハッタリに徹し、ホンネを見せない。スターの「語り」はこうでなくっちゃ。祝!芸能生活50周年。

 そういえば関川夏央『昭和が明るかった頃』にこんな一節があった。   
――「ホラ吹き」としても名高かった旭だが、たとえば彼が「俺は一回だけだけどな、百メートルを十秒フラットで走ったことがあるんだ」というと、その「一回だけ」というところにつられて信じる気になった、とのちに宍戸錠は語った。

***小林旭『さすらい』新潮文庫・2004.12.1発行


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