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2004.12.07

幼児誘拐事件は「社運」をかけたビッグプロジェクトである。

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お気に入りフレーズ(50)

結局のところ警察の存在意義とは世間の信用を勝ち取ってこそのもので、上層部に行くほど世間の目を気にするようになり、失敗は隠し、手柄は自慢する。

幼児誘拐のような、解決の道筋に警察力が直結する現在進行形の大事件は、さしずめ一般の会社でたとえるなら社運をかけたビッグプロジェクトである。

その成否によって、現在の人事体制から捜査能力まで、警察のすべての評価が下される。
威信が問われるわけだ。

――雫井脩介『犯人に告ぐ』

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犯人に告ぐ

*読前:犯人よ、今夜は震えて眠れ。連続児童殺人事件。姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の劇場型捜査が始まる!

**読後:★★★★★ 若い作家のミステリは、まず文章で引っかかってしまうのだが、この人の筆力は相当なもの、2段組367ページを一気に読んだ。

劇場型犯罪に対する劇場的捜査としてテレビでの公開捜査を行う、という趣向だが、そのニュース番組制作現場の人物造形がとりわけ見事。

さて、この「お気に入りフレーズ」連続50日達成!

***雫井脩介『犯人に告ぐ』双葉社・2004.7.30第1刷


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