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2005.02.22

三町半左氏の作品には常に主張がある。“弱者の抵抗”が多くの作品のテーマになっている。

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お気に入りのフレーズ(35)

 三町半左氏の作品には常に主張がある。“弱者の抵抗”が多くの作品のテーマになっているのであり……えい、ロコツに言ってしまえば白土三平出現より以前に、そういった傾向の作品をひたすら描き続けた作家なのであった。

 にもかかわらず――白土氏がかくも大騒ぎされたというのに――今、三町半左氏を論じようとする人はいない。べつに大上段に論じなくったってかまわないのだけれど、忘れてしまっちゃあ、やはりイカンなァと思うとるですよ。

―― みなもと太郎「三町半左『からて王子』」『お楽しみはこれもなのじゃ』


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お楽しみはこれもなのじゃ―...


■ 読前
 マンガ好きのための教科書
 手塚治虫賞受賞をした著者の漫画評論集。漫画家自身のイラストと文章で評論するというスタイルが後に大きな影響を与えた、漫画家のバイブルと言われる本である。

■■ 読後  ★★★★
 1976年から3年間『マンガ少年』に連載され、1991年立風書房より刊行、このたび角川書店から復刊。

 本文に注がついており、
――ネットで見たら「白土三平の古いペンネーム」なんて情報が一人歩きしている。バカも休み休みに休みなさい。
 とある。ここまではいいのだが、
――作者略歴=故人。小学館の学習誌や、『赤旗』などに作品を発表する。作品に「山中鹿之介」などがある。
 
 これは困る。故人にしてしまっている。三町半左氏は、1928年埼玉県生まれ、マンガの筆は病気のため若くして折られているが、現在も所沢市でご健在である。詳しくは、「まぼろしの漫画家・三町半左の謎を追う」をご覧いただきたい。http://homepage3.nifty.com/koberandom/aaa-01.html

■■■ みなもと太郎 『お楽しみはこれもなのじゃ――漫画の名セリフ』2004.11・角川書店

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