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2006.12.23

■ 新訂 一茶俳句集|小林一茶/丸山一彦校注

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しかし老残の身は、なお孤独の生活に耐えきれなかったものか、文政九年秋、三度目の妻やを女を迎えたが、翌文政十年(一八二七)の夏、柏原の大火に一茶の家も類焼し、焼け残った荒壁の土蔵を仮住居とした。〔…〕

その後駕寵を使って近隣を巡回していたが、十一月八日に柏原に帰庵、同十九日、持病の中風発作によって急逝した。享年六十五歳。懐胎していた妻やをは、一茶の没後やたという女児を産んだ。〔…〕

一茶はたゆみなく作った。彼の意識をよぎり、感覚に触れるあらゆるものを、手当りしだいに句にしていった。その句作への執念は、死に至るまで少しも衰えを見せず、旧作の焼直し、古人・今人の句の翻案、駄作であれ類句であれ、かまわず執拗にこね返し、言葉が擦り切れるまで詠み続け、まさに俳諧一筋に生き抜いた六十五年の生涯であった。

■ 新訂 一茶俳句集|小林一茶/丸山一彦校注|岩波書店|199005月|文庫|ISBN4003022319

★★★

《キャッチ・コピー》

一茶が生涯に残した約二万句の俳句から二千句を選んで制作年代順に配列し脚注を付した。その句は一茶の生きぬいた苛烈な人生を反映し、鮮烈にして個性的な「人生詩」となっている。本書を読むことは句を通して一茶の生涯をたどることに他ならない。

■ 一茶句集|金子兜太

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