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2007.01.20

■ この雑誌を盗め!|亀和田武

20070120konozasshikamewada

ナンシー関はその消しゴム版画も含め、生涯コラムニストを通した。

コラムを書きつづけるのは至難の業だ。経済基盤の危うさにくわえ、生モノを扱う商売だから、時代とズレれば一巻の終わりだ。コラムニストの旬の時季は短い。切れ味鋭いコラムも半年つづくと、鮮度が落ちる。

大半のコラム書きはそうして消えでいく。達者な書き手が活躍の場を広げるケースも稀にある。

泉麻人、リリー・フランキー、中野翠。しかし彼らの関心は、ある時期を境にうつろいやすい事象から、もっと確固とした自己の内面に向かう。コラムニストは作家へと転身していく。

コラムは下世話な一過性の出来事しか扱わない。そんなはかない刹那的な仕事にナンシー関は全力投球した。

アイドルより賞味期限の短い過酷なジャンルで十年トップを走った奇跡。こんなコラムニスト、もう二度と現れない。(2002614日)

――「ナンシー関は生涯コラムニストを通した」

■ この雑誌を盗め!|亀和田武|二見書房|200610月|ISBN4576060899

★★★★

《キャッチ・コピー》

朝日新聞紙上で2001年~2006年の5年間にわたって掲載され、隠れた人気を誇ったユニークなコラム「マガジン・ウオッチ」。その全238回分を一挙完全収録。

memo

 愛読していたコラムが1冊になった。わずか700字の雑誌評にして、時代をあざやかに切り取ったコラムだった。

■ 亀和田武 「マガジンウオッチ……アンアン」2005.4.17・朝日新聞

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