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2007.02.22

■ 名人――志ん生、そして志ん朝|小林信彦

20070222meijinnkobayashi

志ん朝の死因は肝臓がんであるが、肺にも転移していたという。

テレビで桂米朝が、

「東京の落語界は、ずいぶん淋しくなるでしょう」

と語っていたが、言いかえれば、東京落語は終ったということである。

 護国寺・桂昌殿での盛大な葬儀は、実は、江戸から伝わってきた大衆文化の一つ、江戸弁による江戸落語、その美学の葬儀でもあった。

CDのほかに、自伝本やビデオがないのは、都会人らしくいさざよくてよかったが、せめて、あと十年、志ん朝の〈ことば〉を楽しみたかったと思う。六十三歳での死はいかにも早すぎる。

この喪失感がいつ消えるか、自分でも見当がつかない。

――「第一章 古今亭志ん朝」

■ 名人――志ん生、そして志ん朝|小林信彦|文藝春秋|2007 02月|文庫|ISBN9784167256197

★★★

《キャッチ・コピー》

2001年秋、古今亭志ん朝がこの世を去った。「志ん朝の死によって、ぼくの老後の楽しみはみごとに失われた」というほどの衝撃を受けた著者が、志ん朝、そしてその父・古今亭志ん生を軸に、東京落語の過去と現在を、自らの体験を織り交ぜて描く。

小林信彦■昭和の東京、平成の東京

小林信彦■東京少年

小林信彦■うらなり

小林信彦■昭和のまぼろし――本音を申せば

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