■ サマワのいちばん暑い日――イラクのど田舎でアホ!と叫ぶ|宮嶋茂樹
すると、あの2枚の写真は、両家の家族の日に触れる前に、全国80万の週刊文春読者の目に晒されることになる。
そして、何が何だかわからず、不安と困惑の真っ只中にいる両家の家族は、320円の週刊文春で二人の最後の写真を目にしてしまう。しかも、悲劇の直前の様子を、直接、私の口からではなく、活字から知ることになるのである。
これは……、やはり人の道に外れている。不肖・宮嶋、幾度も「人間のクズ!」と罵られてきたが、人間以下にはなりたくない。私と1時間20分も話し込み、その4時間後に還らぬ人となったのである。私の上官・橋田信介とその甥っ子が――。
ここは、何とかして誌面より先に写真をお届けし、私の口から宿営地での二人の様子を両家の方々にお伝えしなければならん。
■ サマワのいちばん暑い日――イラクのど田舎でアホ!と叫ぶ|宮嶋茂樹|都築事務所/祥伝社|2005年 05月|ISBN9784396693206
★★★★
《キャッチ・コピー》
もう、あんな国には行きたくない!
迫撃砲着弾、日本人人質事件、宿営地避難民生活、オランダ兵爆殺、橋田氏・小川氏襲撃……
それでも頑張る自衛隊!
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