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2007.03.01

■ 狐の書評|狐

20070301kitunekitune

文章にマル括弧を使用するコンクールを開きましたので、その選出結果をご報告いたします。池波正太郎、丸谷才一、東海林さだおの三氏がベストスリーに選ばれました。

(世の中に、こんなにうまいものがあったのか……)

目を白黒させたりしたのだった。

これは池波正太郎氏の使用例ですが、氏の場合はもっぱら口にする前の、胸の思いを託すのにマル括弧を使用しています。すなわち「胸の思い括弧」と称してかまいません。

これが丸谷才一氏になると趣がかなり異なります。劇作家の山崎正和氏によれば、丸谷氏のマル括弧は、「なあんちゃって」と同じで、自分の表現自体を反省する。あるいは茶化す。つまり批評の機能をになったものであるということです。ほとんどのページにマル括弧の使われた長篇小説『裏声で歌へ君が代』(新潮社)から例を引きますと、

朝子は夫と別れて梨田と暮す気になるかどうか(さあ、どうだらう?)

などとあり、山崎氏の指摘の正しさが分かります。

さて東海林さだお氏です。氏の文章にもマル括弧が頻出しますが、よくみると〔…〕

――マル括弧の使用法を考察する/『ショージ君の東奔西走』

■ 狐の書評|狐|本の雑誌社|1992 05月|ISBN9784938463250

★★★

《キャッチ・コピー》

800字の修辞学。夕刊新聞の連載コラム11年間分の精選。匿名書評の集大成。

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