« ■ 坊ちゃんの時代|関川夏央/谷口ジロー | トップページ | ■ 『坊ちゃんの』時代 第三部 かの蒼空に »

2007.03.20

■ 『坊ちゃんの』時代 第二部 秋の舞姫|関川夏央/谷口ジロー

20070320bottyan02

近代以降、現在に至るまでをはるかにつらぬいて日本に恩恵を与え、同時に悩み苦しませてきたのは西欧文明であり、西欧文明とのつきあいのきしみである。

よりありていにいえば、白人が東アジア人より美しいと見えたときに、日本の、あるいはアジアの苦悩ははじまった。そしてその悩み、あるいはたんに居心地の悪さは、「戦後」からこちらに生きるわたしのなかにもあって、いまだに未整理である。

鴎外は、西欧とのつきあいにおいて近代日本の先達である。のちにその浩瀚な洋才を内に秘めながら、日本人とはなにか、日本文化とはなにか、という問いに坤吟しつづけた先師でもある。

彼が若年の頃味わった恋愛の嗟鉄は、実はいまもまったく古びていない。『舞姫』は、日本語をすぐれて駆使した近代小説の黎明であるが、そこには現在にも有効な主題が多くしのびこませてある。

――「秋の舞姫」について

■ 『坊ちゃんの』時代 第二部 秋の舞姫|関川夏央/谷口ジロー|双葉社|198910月|ISBN: 4575931764

★★★★

《キャッチ・コピー》

それは鴎外 森林太郎の青春であった。いや近代日本の青春そのものであった。明治二十一年九月、鴎外を追い掛けて単身横浜港に降り立った舞姫エリス──家と個人、国家と愛、日本と西欧のはざまで、鴎外の苦悩は遙か歴史を貫き、現代を照射する。

高橋源一郎■官能小説家

|

« ■ 坊ちゃんの時代|関川夏央/谷口ジロー | トップページ | ■ 『坊ちゃんの』時代 第三部 かの蒼空に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■ 『坊ちゃんの』時代 第二部 秋の舞姫|関川夏央/谷口ジロー:

« ■ 坊ちゃんの時代|関川夏央/谷口ジロー | トップページ | ■ 『坊ちゃんの』時代 第三部 かの蒼空に »