« 斎藤美奈子■ それってどうなの主義 | トップページ | 川本三郎■ 言葉のなかに風景が立ち上がる »

2007.05.20

高島俊男■ お言葉ですが…《第11巻》

20070520takashimaokotoba

小生思うに、敬語というのはリクツで理解するものでもなければ、「こうです」と教えられてできるものでもないね。純然たる、感性と環境の問題だ。「へンだなあ」と感じたらへンなのであり、「きれいだなあ」と思ったらきれいなのである。それで全部だ。〔…〕

やかましくなったのは、大きなスーパーだのチェーン店だのができて、経営者があらずもがなの画一的な敬語教育なんぞをやり始めてからではなかろうか。

小生はつねづね、敬語の不足にではなく、過剰に不快をおぼえる。

たとえばかさばる物を買って、「送ってください」と言うと、「おところをちょうだいしてもよろしいでしょうか」とぬかす。「オレの居どころを知らないで物を送れるのか」とたずねると、わけもわからず「申しわけございません」とあやまる。ああいやだ。

小生の言い分は「敬語敬語と言うな」である。「おところをちょうだいする」なんてキモチがわるいじゃないか。

「ここに住所書いてください」のほうがよっぽどすなおでいい。

■ お言葉ですが…《第11巻》|高島俊男|連合出版|200611月|ISBN9784897722146

★★★

《キャッチ・コピー》

文化は民族固有のものである。「世界に通用」なんかしなくてよい。日本人にだけわかればたくさんだ-。『週刊文春』連載の単行本化、最終巻。言葉をめぐる面白エッセイが満載! 巻末には通巻索引付き。

memo

 「週刊文春」連載コラムの最終巻。文藝春秋版は4,000部発行で、半数程度しか売れなかったらしい(文庫版はどれくらい売れていたのだろう)。で、連載打ち切りで、本書は発行元も替っている。

*

高島俊男■漢字語源の筋ちがい――お言葉ですが…7

高島俊男■お言葉ですが…(9)芭蕉のガールフレンド

高島俊男■三国志きらめく群像

高島俊男■ 李白と杜甫

|

« 斎藤美奈子■ それってどうなの主義 | トップページ | 川本三郎■ 言葉のなかに風景が立ち上がる »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 斎藤美奈子■ それってどうなの主義 | トップページ | 川本三郎■ 言葉のなかに風景が立ち上がる »