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2007.06.12

東海林さだお■ ショージ君のALWAYS - 東海林さだおが昭和を懐かしむ

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最近の、ニッポンの冬の暖房は多彩になってきた。セントラルヒーティングとか、石油ファンヒーターとか、パネルヒーター、電気カーペットなどなど、ニッポン人はさまざまな方法で暖をとるようになった。

その昔、ニッポンの冬の暖房はコタツ、これ一つであった。〔…〕

世間はコタツの本当の実力を見失ってはいないだろうか。

実力がありながら、正しい評価を与えられないサラリーマンの例もある。

冬がきて、コタツを居間の中央にデンと据えてみよう。その上にコタッブトンをかぶせてみよう。さらにその上に、コタツ板を置いてみよう。ついでに象印のポットを乗せてみよう。ミカンの三つほども並べてみよう。

見よ。

そこには、家庭の本拠地とでも言うべき堂々の本陣ができあがったではないか。

家庭内の人びとは、吸い寄せられるように一人、二人とそこに寄り集ってくる。

集い、語らい、飲み、食べ、寝ころび、たちまちのうちにそこは、家庭のコミュニケーションセンターとなるのだ。〔…〕

近年、家庭の崩壊が言われているが、その元凶は実にコタツの喪失にあったのである。

――コタツ

■ ショージ君のALWAYS - 東海林さだおが昭和を懐かしむ|東海林さだお|集英社インターナショナル/集英社|200604月|ISBN9784797671476

★★★

《キャッチ・コピー》

いた、いた。あった、あった。東海林さだおの「ほのぼの」昭和の食べ物、モノ、ひと、場所。なぎら健壱との特別対談も収録。文庫本、単行本収録のエッセイを再編集。

*

出久根達郎■ 隅っこの「昭和」――モノが語るあの頃

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