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2007.06.20

毛毛/藤野彰:訳■ わが父・鄧小平「文革」歳月(上)(下)

20070620moumouwagatiti

19758月から、周恩来はガンとの闘いによるひどい苦痛に耐えながら、何度となく鄧小平、葉剣英、〔…〕らと話をし、さらに〔…〕江青らとさえも会って話し合った。自分に残された時間は多くないため、分秒を争って生命のすべての時間を費やし、「四人組」と最後の闘争をやらなければならないことをわきまえていた。

この危機的な時期に、鄧小平の心は周恩来としっかりつながっていた。87日、周恩来は手術室で治療を受けたが、彼の忠実な戦友である鄧小平は病院で待機した。917日、周恩来は鄧小平と話し合った。〔…〕周恩来の目下の病状はまったく楽観を許さなかった。

97日、周恩来は病院でルーマニア共産党の中央書記〔イリエ・ベルデッツ〕と会見した。彼は客人にこう述べた。

マルクスからの招待状を、私はもう受け取りました。どうということはありません。これは人の意志では変えられない自然法則なのです」〔…〕

「現在すでに、副総理(鄧小平を指す)が全面的に責任を負うようになっています」

彼はさらに、ことさらほのめかすように、55年の栄光の歴史をもつ中国共産党は勇気をもって闘うのだ、と述べた。これが、周恩来の輝かしい外交人生における、外国人訪問客との最後の会見であった。

――「『水前伝』を評す」と最期の周恩来

■ わが父・鄧小平「文革」歳月()()|毛毛/藤野彰:訳|中央公論新社|200205月|ISBN97841200326469784120032653

★★★

《キャッチ・コピー》

文化大革命勃発―糾弾、失脚、追放、一家離散。「四人組」との死闘、失脚、再び一家離散。

文革の激流の中で、二度にわたって失脚しながらも復活を遂げた政治家とその家族の姿を三女の目を通して描く。親近者のみが知りうる多くの歴史的事実を公開。

memo

共産主義者は、「天に召される」という言葉の代わりに、よく「マルクスに会いに行く」と冗談めかして言うらしい。毛沢東もしばしば使っていたという。

高文謙/上村幸治:訳■ 周恩来秘録(上)(下)-党機密文書は語る

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