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2007.06.11

養老孟司/内田樹■ 逆立ち日本論

20070611yourouutidasakadati

養老 死ぬまでにはとても片付かない問題が多いですね。だけど、そういう死ぬ前に片付かない問題を抱えることが大切なのだと思いますよ。簡単には片付かないけど、とんでもない答えが突然に出てきたりすることもある。〔…〕

内田 ぼくは「デスクトップに並べておく」という言い方をしてます。自分の意識の「デスクトップ」に開いたファイルをどれくらいたくさん載せられるか。どれだけデスクトップが散乱しているのに耐えられるか。この無秩序に対する耐性というのはけっこうたいせつじゃないかと思うのです。

整理したがる人は、解決できない情報でも「未整理ファイル」というタグをつけて整理してしまうでしょう。でも、一度ファイルしてしまうと、それはもう意識にはなかなかのぼってこない。

問題というのは、デスクに載っていて「ああ、まだ片付かない。やだなあ、困ったなあ、めんどうくさいなあ」といつもこちらのストレスの種になっているからこそ「問題」として機能している。〔…〕

養老 ヨーロッパでは、内田さんのおっしゃる「デスクトップ」事項を「オープンクエスチョン」といいます。「開いておくべき疑問」、日本語には正確な翻訳が難しい言葉じゃないですかね。等価の言葉が見つかりません。とにかく問題をオープンにしておくことなんです。「誰もわかっていませんよ、まだ。わかる人がいたら手を挙げていつでも答えてください」というものです。

■ 逆立ち日本論|養老孟司/内田樹|新潮社|200705月|ISBN9784106035784

★★★

《キャッチ・コピー》

それぞれの身体論、アメリカ論、「正しい日本語」、全共闘への執着など、その風狂が炸裂し、日本が浮き彫りになる。

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