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2007.06.10

鹿島茂■ 平成ジャングル探検

20070610kashimaheisei

ここは、いわゆるデリヘルだが、なんと、客のほうに年齢制限があり、入会に際しては「四十歳以上」であることを証明する書類が求められるという。東山太郎会長にそのコンセプトを聞いてみた。

「〔…〕どうせなら、自分たちの世代の人間が隠居して楽しめる仕事はないかと考えて『おじさんの、おじさんによる、おじさんのための店』をつくりたいと思ったんです。そこで、お客さんは40歳以上の人しか会員にせず、登録の女の子も40歳以上のおじさんが本当に好きな子だけを採用することにしました。〔…〕

そこで、さっそく、社長の言葉が本当かどうか、データマン氏は実地検証を試みた。以下はデータマン氏の報告。

「〔…〕私も40歳過ぎのおじさんとして有資格者なので、しっかりと会員にしていただきました。その後、数回利用しましたが、そのたびにいつも感動いたしました。料金、2時間で28千円也」

やはり、魅魅魅魅の跋扈するはずのディープ風俗においても、「百鬼のおのずからの自治によって、概して平穏」の原則は貫徹されていたのである。このおじさんフーゾクこそは、究極のターミナル・ケアではあるまいか。いずれ、70歳以上限定のフーゾクが登場する日も遠くはあるまい。

――「安吾も坤いた『魔界』上野での安らぎ」

■ 平成ジャングル探検|鹿島茂|講談社|200705月|文庫|ISBN9784062757324

★★★★

《キャッチ・コピー》

性の王国「歌舞伎町」、疑似恋愛の街「銀座」、ルーマニアがよく似合う「錦糸町」、安吾も呻いた魔界「上野」、性活とシネマで賑わう「渋谷」…。東京の12の盛り場に分け入り、ときには高級クラブからデリヘルまで。歓楽街の成り立ちと今の容貌を捉えつつ、得体の知れないメガロポリス東京の実態に迫る。

memo

 東京性風俗のドキュメントとして歴史に残る名著。

*

小沢昭一/永六輔■ 色の道商売往来-平身傾聴裏街道戦後史

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