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2007.06.05

加藤健二郎■ 戦場のハローワーク

20070605kathosennjyouno

戦争当時国が外国の取材を受け入れる目的は、自国が被害に遭っている状況をアピールして国際世論の支持を取り付けるという部分が大きい。

そのため国際世論に敏感な国は、簡単にプレスカードを発行してくれる。そのよい例が独立戦争を経てユーゴスラビアから独立したクロアチアである。〔…〕

クロアチアのプレスカードが取得できたので、そのカードを持って国連防護軍の司令部へ行くと、すぐに国連のプレスカードを取得できた。外国メディアを締め出すことにメリットを感じていないクロアチアでは、プレスカード取得は非常に簡単だった。

このように外国メディアにオープンで柔軟な対応をしていったことで、国際世論を味方にした点は大きいだろう。ユーゴスラビアの戦争は初期のうちに、クロアチア人がかわいそうな被害者で、セルビア人が弾圧者という世論が成り立っていくのである。

その後ボスニア・ヘルツェゴビナでもプレスカード制度が作られ、さらに約一年遅れて、セルビア人勢力も外国メディアに対してオープンな対応をするようになっていった。ボスニアの各勢力では特に提出書類は求めずに、パスポートと名刺のコピーをするだけでプレスカードを発行していた。

■ 戦場のハローワーク|加藤健二郎|ミリオン出版/大洋図書|200506月|ISBN9784813020264

★★

《キャッチ・コピー》

戦場ほど危険=オモシロイ旅はない。迷えるニートは戦場に行け。イラク戦争で「人間の盾」になった国境無き軍事ジャーナリストの転職講義。

*

高木徹 ■ 戦争広告代理店――情報操作とボスニア紛争

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