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2007.06.14

ディック・モリス/アイリーン・マクガン/大須賀典子・訳■ ヒラリーvs.ライス - 次期アメリカ合衆国大統領をめぐる闘い

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つい数年前まで、ヒラリーは目先の判断で話をでっち上げるのが常だった。今ではスタッフが残業体制で台本を書き、発言をコントロールしている。ヒラリーがいかにたやすく大小さまざまの嘘をつくか知っているからだ。

コントロールは順調らしい。思いつきによる誇張やちっぽけな嘘がめっきり減り、以前よりも行儀がよくなったように見える。アメリカ大統領というガラス張りの境遇を手に入れてからも、この進化は続くだろうか?〔…〕

ホワイトハウスに届けられた贈り物の数々、アーカンソーの銀行家から得た不正献金、先物取引で莫大な利益を得るためにビルから受けたとおぼしき不当な助言……いずれも、ヒラリーが金儲けのためならリスクを厭わないことを示している。

しかし、今のヒラリーは金に不自由していない。〔…〕今やヒラリーは経済的に安定しているどころではなく、裕福だ。〔…〕

そしてヒラリーにはもうひとつ、見過ごすわけにはいかない脆さがある。人前では見せないし、うまく抑制してはいるが、ヒラリーには逆境に陥ると泣き出す癖があるのだ。見るからに気丈で好戦的、辛辣な女性だが、ファーストレディ時代には幾度となく涙にむせんでいた。〔…〕

ただ、現職のブッシュ大統領が何度か人前で心打たれて涙を流したことを考えると、以前に比べて最高責任者の涙は寛容に捉えられつつあるのかもしれない。とはいっても、危機の渦中では当然NGだ。

――第14章 クリントン大統領か、ライス大統領か?

■ ヒラリーvs.ライス - 次期アメリカ合衆国大統領をめぐる闘い|ディック・モリス/アイリーン・マクガン/大須賀典子・訳|アスペクト|20073月|ISBN9784757213456

★★★

《キャッチ・コピー》

2008年のアメリカ合衆国大統領選で対決する可能性が高い、民主党ヒラリー・クリントンと共和党コンドリーザ・ライス。どちらが勝利しても、初の女性大統領が誕生する。

権力を私物化しようとするリベラリストのヒラリー・クリントン、国際政治を舞台に活躍する学者肌のコンドリーザ・ライス。

memo

現時点では、民主党のヒラリー・クリントン上院議員(59)がバラク・オバマ上院議員(45)を制して大統領になる公算大。

しかし本書を読むと、ヒラリーは“田中真紀子”そっくりなのが恐い。大臣は更迭できるが、大統領をどうやってやめさせる? いまから心配。

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