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2007.07.12

佐藤優■ 国家と神とマルクス――「自由主義的保守主義者」かく語りき

20070712sathokokkato

日本の科学技術水準がお粗末極まりなかったという印象を植え付けるべくアメリカは腐心します。例えば、「風船爆弾」の話です。インテリジェンスの観点から見ると風船爆弾は旧陸軍が開発した傑作中の傑作です。風船爆弾とは、偏西風に乗せて25キロの爆弾を搭載した気球をアメリカ本土に送るという兵器です。

日本はこの風船爆弾を9300発ぐらい送りました。しかし、GHQの太平洋戦争史によるとアメリカに到着したのは2つしかないということになっているのです。これは大嘘で、実際は1000個近くが着いているわけです。

しかもアメリカはこの風船爆弾に対して大変な恐れをなしていたわけなのです。どうしてかというと、この風船爆弾に生物・化学兵器がつけられたならば、大変な危害がアメリカに及ぶと懸念したからです。〔…〕

長距離爆撃機を作らずに、搭乗員の犠牲というリスクを一切負わずに日本はアメリカ本土爆撃に成功したのです。

風船爆弾は第2次世界大戦諜報戦史に残る優れた兵器だったのです。

ただ、この風船爆弾を巡るアメリカ製物語の一点でもわかるように日本がやっていたことはすべて戯画(Caricature)化されてしまったわけなのです。

――「Ⅳ 日本の歴史を取り戻せ」

■ 国家と神とマルクス――「自由主義的保守主義者」かく語りき|佐藤優|太陽企画出版|2007 04月|ISBN9784884664350

★★

《キャッチ・コピー》

日本国家、キリスト教、マルクス主義を考え行動するための支柱とする著者の「多元性と寛容の精神」とは何かが明らかになる評論、コラム、書評およびインタビュー集。

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