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2007.07.29

福田和也■ 悪女の美食術

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昼をパンですませて、どうして、ああも楽しげにしていられるのか。食事ともいえない、むしろそれを否定するものを摂取しながら楽しげであることに疑問を感じない精神が理解できないのです。〔…〕

たとえばフランスでは――こういうケースですぐにヨーロッパを持ち出すのは、実に嫌味ですが、私はイヤミな人間ですからお許しください――徐々にくずれつつあるとはいえ、伝統的なスタイルを守ることに非常に強い執着をもっています。〔…〕

もちろん、日本では生活習慣もなにも違いますから、いきなり比較するわけにもいかないのですが、それでもフランス、イタリアの人々がわれわれよりずっと食事を大事にしていることは間違いないでしょう。

そして、やはり、美食はもちろんのこと、文化とか人生の充実というのは、こういう姿

勢があって、はじめて射程に入ってくるものなのです。逆にいえば、昼をパンですませて(すませる、というのもイヤな言葉ですが)しまって、そのことをなんとも思わない神経は、そうした事物とは対極にある、無縁なところにあるといえるでしょう。〔…〕

――「菓子パンの昼食にはしゃぐ、恥知らず」

■ 悪女の美食術|福田和也|講談社|2006 04月|ISBN9784062128728

★★

《キャッチ・コピー》

食べるということには人生のすべてがあります。

菓子パンの昼食で満足しているのは、なぜいけないのか。

洋食屋にいる女性たちは、なぜ美しいのか。

読んで必ず人生が美味しく変わる、真・礼儀作法入門!

memo

字数に比べ情報量の少ない本。

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