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2007.09.23

志ん朝の仲間たち■ まわりまわって古今亭志ん朝

20070923shintyomawari

――父親の志ん生師匠のことで、なにか話したことがありますか?

前島 とくになかったけど、志ん生の名跡に関していろんな噂が飛んだ時に、

「前さん、俺はあまり継ぐ意志はないよ」

って言ってましたね。たしか、馬生(十代目)師匠が亡くなったころだったと思うよ。僕も継がないほうがいいと思ったの。

――なぜですか?

前島 “志ん朝”が大きいもの。“志ん生”“志ん朝”は永久欠番ですよ絶対にそう思う。

――前島さんにとって、古今亭志ん朝はどんな存在でした?

前島 とにかく一番尊敬できる人ね。それと、優しい人。志ん朝さんが他人のことを悪しざまに言ったことを聞いたことがないの。だから、一度、

「面白くないことがあったら当んなさい。あいつはこうだった、あの野郎は許せねえとか、それでもいいじゃない、その瞬間は」

って志ん朝さんに言ったことがあるけど、絶対にそういうことは言わなかった。全部自分で飲み込んじゃうの。

――二足の草鞋を支えて 前島達男(元マネージャー)

*

*

■ まわりまわって古今亭志ん朝|志ん朝の仲間たち|文藝春秋|2007 06月|ISBN9784163686509

★★

《キャッチ・コピー》

2001年に急逝した落語家・古今亭志ん朝。落語界の同期生、役者仲間から長年のマネージャーまで、志ん朝ゆかりの人々が初めて明かす逸話の数々と、真打になった弟子に対しての志ん朝の思いの詰まった口上集を掲載。

金原亭伯楽■ 小説・古今亭志ん朝――芸は命、恋も命

小林信彦 ■ 名人――志ん生、そして志ん朝

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