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2007.09.02

鈴木宗男/佐藤優■ 反省――私たちはなぜ失敗したのか?

20070902suzukisathohansei

佐藤 私は、小寺さんという人は、ちょっとかわいそうだと思うんです。首相にまで無能

扱いされてしまって。

東郷和彦さんはこう言うんです。「官僚には4通りある。それは第1が『能力があり意欲もある』、第2が『能力があるが意欲がない』、第3が『能力がないが意欲がある』、第4が『能力がなく意欲もない』のどれかだ。

どれが最低かといえば、能力がなくて意欲があるヤツだ。小寺は普段は第4だが、ときどき第3になるので困る」と。救いようがない評価を下されていた。

小寺さんを解任するときも東郷さんは、「きみは平時ならロシア課長が務まるが、今はたいへんな状況だ。君が努力したことはわかっているが、能力が及ばないんだ。だから、替わってもらう書類はすでに人事課長に出してある」と言った。

小寺さんは「ウウウ……」と、頭を抱えて座り込み、「佐藤が仕掛けたんですか!」と言ったそうです。〔…〕東郷さんは、人を能力でしか判断しないところがあるんですね。

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■ 反省――私たちはなぜ失敗したのか?|鈴木宗男/佐藤優|アスコム|2007 06月|ISBN9784776204350

★★

《キャッチ・コピー》

国民のみなさま、すいません――。何がいけなかったのか、今まで公表できなかったことを実名入りですべて徹底的に反省します!

男の嫉妬、裏切り、嘘、陰口、媚へつらい、足の引っ張り合い、カネ、女、スキャンダル、つかい込み、恫喝、悪評、醜聞、セクハラ……。この二人の失敗は、あなたにも起こりうる!

memo

二番煎じで新しいネタがない。

ところで小寺次郎氏って、ロシア課長から英国公使に転出したとたん田中真紀子氏の外相就任によってロシア課長に復帰した人ですよね。現在、国連大使……!?

*

佐藤優/鈴木宗男■ 北方領土「特命交渉」

東郷和彦■ 北方領土交渉秘録――失われた五度の機会

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