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2007.09.04

小沢茂弘/高橋聡■ 困った奴ちゃ――東映ヤクザ監督の波乱万丈

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―― しかし、第一作の『博徒』の社内試写のとき、反響は凄かったらしいですね。

小沢- ええ「これは映画じゃない!」と言った人がいた。これは「やくざそのものや」と。リアル過ぎると。それを聞いて「やった!」と思いましたよ。進行主任をしていた並川という男が「映画やない」と。彼は元その道にいたことがある人間でしたけどね。

―― 関本郁夫さんも当時、『博徒』を見て、「脳天を割られたようなショックを受けた」と言ってますね。

小沢- 明らかに、これで新しい時代を作ったんですからね。『博徒』を撮っているとき、だから、もう次の『監獄博徒』の構想は練っていたんです。〔…〕

――ただ、世間的には、その後約十年続く任侠路線の始まりは、沢島忠の『人生劇場 飛車角』と言われていますが、間違いですね。

小沢- やくざ任侠路線の始まりは、『博徒』です。沢島の『飛車角』は男と女の甘っちょろい話でしょ。あれと『博徒』と一緒にされたのではたまらん。

――『博徒』は、キネマ旬報とかベストテンに全く無視されてますけど。

小沢- ワシはキネマ旬報とか映画評論家を全く信用してない。ブルーリボンとかも。

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■ 困った奴ちゃ――東映ヤクザ監督の波乱万丈|小沢茂弘/高橋聡|ワイズ出版|1996 11月|ISBN9784948735576

★★★

《キャッチ・コピー》

三つの名前を持つ男。本名・小沢茂美、監督名・小沢茂弘、易者・山伏名・小沢宏瑞。日本映画の黄金期に活躍し、113本の娯楽活劇映画を撮った。小沢茂弘映画を抜きにしては、日本映画の真の歴史は語れない。

memo

 東映任侠映画は、『人生劇場 飛車角』(1963)に始まり、藤純子引退記念『関東緋桜一家』(1972)で終わった、と思っていたが……。

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映画の本リスト

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