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2007.09.13

斎藤美奈子■ たまには、時事ネタ

20070913saithotamaniha

「最近の作家は他業種からの転入組が多いでしょ。あれはどういうことなんですかねえ」

そういう観点で考えたことがなかった私は「あれ、そうだっけこと咄嗟に応じたのだけれど、考えてみると、たしかにそうなのである。〔…〕

せっかく入った会社を途中で辞めるなんて朝飯前。最初からフリーターを選ぶ人たちもいる。人材を自前で確保しきれなくなった企業は、いきおい優秀な人材を中途採用やヘッドハンティングに求める、短期の仕事は外注や派遣ですませる。

文学もたぶん同じになったのだ。その昔、文学とは青雲の志を立てた若者が一念発起してチャレンジする分野だった。〔…〕

しかし、近年の作家には、とらばーゆ組が少なくない。文学に忠誠を誓ってもいない。新人賞時代から地道に実績を積むというパターンは、もう流行らないのだ。〔…〕

 海のものとも山のものともつかない新人を手間暇かけて育てるよりは、他の表現分野で実績のある人をヘッドハンティングしてきたほうが効率がいいのだ。

――文学の世界もとらばーゆの時代?

*

*

■ たまには、時事ネタ|斎藤美奈子|中央公論新社|2007 01月|ISBN9784120037979

★★

《キャッチ・コピー》

小泉政権とともにあった200106年、ニュースは事件をどう伝えたか。斎藤美奈子が新聞にTVにつっこみを入れる! 婦人公論の人気連載時事コラム。

memo

底の浅さ露呈の数々。たとえば「ムネオハウスだけでない北方領土問題」など。

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