« 内田樹■ 街場の現代思想 | トップページ | 片岡義男■ 自分と自分以外――戦後60年と今 »

2007.10.03

早川和男■ 権力に迎合する学者たち――「反骨的学問」のススメ

20071003hayakawakenryoku

ホームレス、ニート、ワーキングプアなどが増え、「格差社会」に関心が集まっている。格差の少ない安心して生きられる社会の実現は現代日本の中心課底の一つである。

だが、この議論には一つ見落とされていることがある。「格差」の指摘がもっぱら個人の収入や資産などの貨幣ベースで、生活基盤としての居住保障の視点が抜けている。

住まいに不安がなく、コミュニティがしっかりしておれば、所得そのものに人生は大きく左右されない。リストラに遭っても、老後も、年金などでなんとか暮らせる(その「年金」も、住居費負担の問題を抜きに考えられないはずだが、そのことには触れられない)。

人生には、収入に左右されないで暮らせる条件が必要である。「安心できる住居」はその土台なのである。〔…〕

生命や暮らしや健康や福祉を守るには、個人資産としてではなく社会的資源として、居住条件を整備するシステムが必要である。

――序章 格差社会論・護憲平和論の盲点

*

*

■ ―権力に迎合する学者たち―「反骨的学問」のススメ|早川和男|三五館|2007 09月|ISBN9784883203963

★★

《キャッチ・コピー》

ニッポンをダメにしたのは誰だ?反骨の学者が「腐敗した学問界」へ贈る、警世の書。

memo

「住居は人権である」として「居住福祉」を唱える著者なのですが、引用や旧稿も多く……。

|

« 内田樹■ 街場の現代思想 | トップページ | 片岡義男■ 自分と自分以外――戦後60年と今 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 早川和男■ 権力に迎合する学者たち――「反骨的学問」のススメ:

« 内田樹■ 街場の現代思想 | トップページ | 片岡義男■ 自分と自分以外――戦後60年と今 »