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2007.11.04

青山潤■ アフリカにょろり旅

20071104aoyamaafurica

なんとなく眠たいような気がするので、ベッドに横になるが、眠りは一向に訪れない。しかたなく、再び体を起こしてマンゴーを食う。大きなマンゴーを1日に20個は食べていたため、大好きなエッグカレーにも食指が動かなかった。

私たちの心は、この時すでに擦り切れ始めていたのかもしれない。

日本を出る時には、ラビアータを見たいという思いと、困難に立ち向かう機会を得た喜びに満ちあふれていた。

冒険への、非日常への好奇心ではち切れんばかりの心には、道行く人々の衣装の色や、どこまでも続く茶色の大地、風に向かって立つ象の姿や水面を滑るユーモラスなカバの動き、目にするすべてが生き生きと感動的に映った。

しかし、2カ月近くアフリカを放浪した今、それらはすでに当たり前の風景となっていた。残念ながら、私たちは「日常となった非日常」に、いちいち感動できる感性を持ち合わせていなかった。

*

*

■ アフリカにょろり旅|青山潤|講談社|2007 02ISBN9784062138680

★★★★

《キャッチ・コピー》

謎の熱帯ウナギ捕獲に命をかけた研究者の爆笑アフリカ冒険記。

50度を超える猛暑、住血吸虫だらけの真水、水のないトイレ、そして未知の言葉。苛酷な環境が研究者たちの身も心も蝕んでいく。

ウナギは、新月の夜、マリアナの海山で産卵する

世界で初めて、ニホンウナギの産卵場をほぼ特定した東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」。このたび、研究員の著者に下った指令は、ウナギ全18種類中、唯一まだ採集されてない種「ラビアータ」を捕獲することだった。海洋研のターミネーターはアフリカへ!

memo

 南の深海から海流に乗って日本に来るシラスウナギをめぐってヤクザが動く。日中の裏社会を通して中国へ運ばれ、養殖され、中国産となったウナギが日本国内の流通量の8割を占める、とこの本↓で知った。ウナギは世界的スケールの魚ですねえ。

吾妻博勝■ 新宿歌舞伎町 新・マフィアの棲む街

 本書に比べるとインドで幻の魚を探す

高野秀行■ 怪魚ウモッカ格闘記――インドへの道

 などは軽い“お遊び”の旅に思える。

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