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2007.12.13

上杉隆■ 官邸崩壊――安倍政権迷走の一年

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安倍が別のテーブルに移ると、井上はこう語り、悦に入っている。

「いや〜、総理は本当にすごいんだよ。すごいって本当にすごいんだよ。人間性がすばらしい」

井上(首席秘書官)をはじめとする安倍官邸の稚拙なメディア戦術が、政治記者たちを鼻白ませる。功名争い、責任逃れ、リーダーシップの欠如――安倍官邸の騒動に接しているうちに、最高権力に対する敬意が失われていく。

安倍内閣の不人気は歴然としている。側近たちには説明がつかない。それもそのはず、彼らこそがその原因なのである。

われわれは一体いつまで低空飛行を余儀なくされるのだろう。拱手傍観しているように思われるのはなぜか。官邸に批判的な記事を読む度に、チーム安倍の面々は暗澹たる気持ちに襲われるのであった。

――「第4章 自縄自縛」

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■ 官邸崩壊――安倍政権迷走の一年|上杉隆|新潮社|2007 08月|ISBN9784103054719

★★★★

《キャッチ・コピー》

首相交替、政局混迷。全ては、この「お友だち内閣」から始まった――。

暴走する側近、次々と離脱する閣僚、決断しない総理大臣……。

わが国の「司令塔」で繰り広げられていた信じ難い稚拙な悲喜劇の数々。

安倍政権、退陣までの全真相に迫った驚愕の内幕ドキュメント!

memo

 2007年という“時代”を振り返るのにふさわしい1冊。

「美しい国」「戦後レジームからの脱却」という頭でっかちのテーマで登場した軟弱で危うい男たち……。参院選大敗から突然の退任までの続編を読みたい。

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