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2008.01.29

田坂憲二■ 文学全集の黄金時代――河出書房の1960年代

20080129tasakabungaku

文学全集の歴史を考えるときに、60年代の河出書房の動きをはずして考えることはできない。

名作や大作を組み込んだ良心的な文学全集を出版すれば、それだけで多数の読者を獲得できた時代は、経済の高度成長とともに少しずつ変質し始めていた。

そのような中でも、新たな購読者層の拡大に、河出書房は大きな役割を果たした。しゃれたブックデザインで、映画との相乗効果で、入手しやすい価格設定で、次々と潜在的な購買層を掘り起こし続け、やがて力つきて倒れた。

そしてそれは、教養や読書が社会との間に築いていた理想的な関係が、爛熟から衰退へと向かう歩みと軌を一にしているのでもあった。

――第4章 文学全集からみた河出事件の背景

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■ 文学全集の黄金時代――河出書房の1960年代│田坂憲二|和泉書院|2007 11月|ISBN9784757604391

★★★

《キャッチ・コピー》

全集の編目や配本順の問題はもちろん、装丁、判型、定価、特価、異装版、改編版など多方面から明らかにする。内容見本、月報、チラシ、帯の紹介文、特典付録にまで幅広く目配りをし、映画との関連にも触れ、1960年代の空気を見事に再現する。

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