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2008.01.06

水谷尚子■ 中国を追われたウイグル人――亡命者が語る政治弾圧

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アニワルと英国人一行がカメラを回したのは、一つの村だけではなかった。実験地の砂漠を取り囲むように点在する南新彊のオアシスを転々と廻り、原爆症と思われる人々を訪問した。〔…〕

農民たちは「基地では、漢人の住む地の方向に向かって、つまり西から東に風が吹く時は核実験をしない。西に吹いた時に行っていた」と憤る。〔…〕

新彊ウイグル自治区の村々では、奇病の発生原因が何か分かっていても、貧困のため転居もできず、汚染された水を飲み、「死の灰」の残る土壌で農業を営んで生きて行かざるを得ない。

患者は、有り金をはたいてウルムチなどの大都市に出て病院に掛かっても、高額の医療費と長い療養生活が必要だと医者から告げられると、たとえ深刻な病状であっても大半が治療を諦めて村に帰ってしまう。被曝者は静かに死を待つしかない。

――第4章 シルクロードに撒布された「死の灰」

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■ 中国を追われたウイグル人――亡命者が語る政治弾圧│水谷尚子|文藝春秋|2007 10月│新書|ISBN9784166605996

★★★

《キャッチ・コピー》

血も凍る拷問と虐殺の数々。核実験場にされるウイグル自治区。国内外で荒れくるう中国の少数民族弾圧のすさまじい実態を、命がけで亡命した者たちから聞き出した、戦慄の記録。ノーベル平和賞有力候補ラビア・カーディル女史たちが中国を告発する。

水谷尚子■ 「反日」解剖――歪んだ中国の「愛国」

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