森下香枝■ 真犯人――グリコ・森永事件「最終報告」
事件発生当時、大阪府警捜査一課管理官でその後、捜査一課長などを歴任し、捜査指揮を続けた鈴木建治氏は「ミスター・グリコ・森永」と称された人物である。〔…〕
わたしの話に耳を傾けてくれた後、鈴木氏は事件をこう振り返った。
「こいつとちゃうか、という人物はいない。いたら、捕まえてるわ。何人か知らんけどね、かい人21面相の能力をまとめていくと多様な犯人像が浮かぶわけ。
長期間、仲間割れもせず、消えたまま、足がでない。身内とか、極左とか、暴力団とか非常に一体感が強いグループやないんか、となる訳や。
そうなってくるとどのグループも可能性があって、それらしい相関図がなんばでもでき上がってしまう。犯人像は担当した捜査員によって十人十色やろう。でも結局、捜査はそこまでやった。
普通はな、捜査したら、犯人グループは一つに絞られていくもんやけど、グリコ・森永事件の場合、拡散するばかりやったな……」
――第3章 そして、誰もいなくなった大捜査線
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■ 真犯人――グリコ・森永事件「最終報告」|森下香枝|朝日新聞社|2007年 09月|ISBN:9784023302624
★★★
《キャッチ・コピー》
著者のもとに届いた一通の手紙。史上最大の銀行強盗からグリコ・森永事件につながる謎が解き明かされていく…昭和史最大の謎に迫る驚愕のノンフィクション。
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