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2008.01.14

若林幹夫■ 社会学入門一歩前

20080114wakabayashisyakai

どこかの入り口に入る前にまず、社会学的に感じ、考えることへと頭と感覚をマッサージしてときほぐすために役立てばという考えの下に、この本は書かれた。〔…〕

楽器を弾くことでも、音楽を聴くことでも、詩を書いたり、小説を読んだり、映画を見たり、絵を描いたりすることでも、何でもいい。そうしたことを人が行なうのは、そこに“これだ!”と感じる瞬間があり、それによって世界の中の重要な“何か”が自分に対して開かれるように感じるからだろう。

いや、趣味やスポーツとは違い、学問はそうではないはずだと言う人もいるかもしれない。学問はそんな個人的な楽しみや喜びのためのものではなく、世の中の役に立つためにあるのだから、というわけだ。

そのように信じて疑わない人や、そんな考えの外に出ることを恐れる人は、この本を読まないほうがいいかもしれない。

なぜならこの本は、社会学をすることの中にある“これだ!という感じ”――それをさしあたり「社会学感覚」と呼ぼう――へと、あなたの思考と身体を開くことを目指しているからだ。

――「はじめに」

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■ 社会学入門一歩前│若林幹夫NTT出版|2007 09月|ISBN9784757141636

★★

《キャッチ・コピー》

社会学する感覚をつかもう。入門の一歩手前から門から先の一歩前進まで。

memo

 入門一歩前なのに、どうも入れなかった。マッサージしてもときほぐせない頭になってしまっている。

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