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2008.02.26

今村荘三■ お笑い通

20080226imamuraowarai

いつか刺激は刺激でなくなる。鈍感になり、免疫ができてしまうのだ。

ながら見していても、気楽に笑えるものを。時間つぶしに最適な笑いを。

それこそ、モノマネ芸だ。

本家本元があるから、それをどういじるか、その遊び方を楽しめばいい。

第一声からパロディ芸だとわかるから、すぐ話に入り込めるのだ。

アタックチャンスと言いながら、こぶしを握り締めている男がいる。児玉清のモノマネをしている博多華丸だ。

尾崎豊のように破れたジーンズをはいて、鍋の中の昆布巻の自由を叫んでいる井上マーがいる。

ビバリーヒルズ白書の青春スターなのに、なぜか自転車に乗るディラン・マッケイになりきったなだぎ武もいる。

肩の凝らない軽い芸。

実は、楽屋芸として仲間の前だけで遊びで披露していたものが、受けたのだ。

ピン芸の「まかない食化」は、ここから始まった。

実際、もっと怠惰な大衆もいる。

その存在を目にするだけで笑えるものがいいと言う。

それは、芸として単純なもの。演芸として根源的な、お祝い芸に近いものだ。

――お笑いブームと大衆の思い

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■ お笑い通│今村荘三|浪速社|2007 12月|ISBN9784888544351

★★★

《キャッチ・コピー》

笑いの頂点M‐1、R‐1を語ろう。M‐1グランプリ、R‐1ぐらんぷりから、お笑い人生、演芸コラムまで、「漫才通」の著者が語りつくす。

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