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2008.02.29

佐藤優■ インテリジェンス人間論

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政治家であれ、官僚であれ、自らが目指す政策を実現するためには権力を必要とする。しかし、権力には魔物が潜んでいる。潜んでいるというよりも、自分の内部にこの魔物を飼って行かなくてはならないのである。

そして、この魔物を飼っている人たちは独自の磁場を作り出す。これは一種の阿修羅道である。この阿修羅道で生き残るには二つの道しかない。

第一の道は、自分自身が阿修羅になり、闘い自体に喜びを感じるようになることだ。政治家ならば内閣総理大臣を目指す闘いで、官僚ならば事務次官レースなのだろう。それより下位の目標を設定しても良い。しかし、椅子取りゲームは永遠に続く。〔…〕

第二の道は、ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』で描いた大審問官の道である。〔…〕私はほんものの政治とは、大審問官の道だと思う。ときには強い力を行使してでも、人類が生き残ることができるようにするために、自らの優しさを殺すことができる人間がほんものの政治家なのである愛と平和を実現するために、常に人々を騙し続けるのが政治家の業なのだと思う。

――第一話 鈴木宗男の哀しみ

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■ インテリジェンス人間論│佐藤優|新潮社|2007 12月|ISBN9784104752034

★★★

《キャッチ・コピー》

歴代総理、世界の指導者、伝説のスパイ、異能の思想家から、聖人君子まで―。総勢150余人が登場。異色の人物論。

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