並木伸一郎■ 昭和の都市伝説
わが国の航空機事故史上に残る大惨事といえば、昭和60年(1985年)8月12日に起きた日航機123便の御巣鷹山墜落事故である。
羽田発大阪行きの日航機123便ボーイング社製のジャンボ機が、出発後まもなく操縦不能となり、消息を絶った。やがて、その行方が判明。なんと、群馬県上野村の御巣鷹山に墜落していたのだ。〔…〕
実はこの事故には、奇妙な因縁がつきまとっている。日本航空は、乗客の退屈を紛らわしてもらうため、『ウイング』という機内誌を発行していた。その8月発刊の9月号に、なんと上野村の村長さんがインタビューページに登場していたのである。もちろん、取材は6月になされていた。取材の趣旨は、群馬県のユニークな活動を紹介するというものだった。
この村長さんについては、さらにこんな話がある。
村長さんの名は、黒沢さんというのだが、昭和60年(1985年)の年初めに、黒沢さんは、ある占い師からこんなことをいわれていたというのである。
「今年あなたには、世界中から注目されるような出来事が起こる」
黒沢さんは、こんな山の中の小さな村の村長が世界から注目をされるなんて、絶対にありえないと考え、笑い話として奥さんに話したのである。そんな予言話など、すっかり忘れてしまったころに、123便の惨事が起こったのだった。
――「御巣鷹山墜落事故と坂本九の「9」の不思議」
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■ 昭和の都市伝説|並木伸一郎|経済界|2007年 11月|ISBN:9784766784077
★★
《キャッチ・コピー》
メンコに2B、駄菓子に貸本マンガ。巨人、大鵬、ゴジラに月光仮面。ボクらは貧しかったが、心だけは豊かだった…。あの頃に語られた奇妙なウワサや変なジンクスを、ここに大検証!懐かしの「昭和」にまつわる“怪情報”オンパレード。
《memo》
タイトル倒れ。
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