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2008.03.22

木村紺■ 神戸在住(3)

Kimurakobe3

「どないしたんですか?」

「ん!いやな!体育館の仏さん移そ思てな 校長にどっか空いとー教室ないかて聞いてんけどな。『用具庫使え』やて!アホちやうけ あのハゲ!死んだ人間なんや思とんじゃ!」

「言うたりな。子供に死体とか見せとーないんやて」

 森さんのいらだちは中々冷めなかった。

「ダボが!ハラ立つわ」釈然としない思いが、澱のように溜まってゆく。〔…〕

「おーい!ちょっとええかー!」

 と、そこへやって来たのは校長先生。

「はい!」

「あんなあ 教室使いたい言うとったやろ?」〔…〕

「僕らが率先して人助けせんと、子供らに優しい人間になれなんか言えへんわ。せやろ?」

 そして、去り際にひと言。

「辞表書いたら、気ぃ楽になったわ」

「ふ」

 校長先生の気持ちが伝わってきた。

――第24話 震災。

*

*

■ 神戸在住(3)|木村紺|講談社|2001 06月|コミック|ISBN9784063211245

★★★★

《キャッチ・コピー》

――読めばきっと神戸に住みたくなるはず!?

20080322fromkobe03

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