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2008.03.07

小松左京■ SF魂

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酒を飲みながらでも、麻雀の二抜けの時でも、会議の司会をやっている時でも、締め切りがあれば原稿を書いた。

一番すごかったのは、岩波書店の『世界』から一度だけ原稿を頼まれた時。内容はもう忘れてしまったが、忙しくてギリギリで書いていたら電話がかかってきて、もう下版しますからとにかく航空便で送ってください、と言う。

まだ60年代の中頃で深夜便があったから、女房がタクシーを呼んできて、一緒に乗り込んで書き続けたのだが、まだ完成しない。

待合室でずっと書いても終わらない。

そしたら女房が切符を買ってきて、「飛行機の中で書いて」と送り出してくれた。機中でようやく書き終えて、羽田で航空便を待っていた岩波の編集者に渡したら、「原稿と一緒に、筆者が飛んできたのは初めてです」と言われた。

――第2章「SF界のブルドーザー」と呼ばれた頃

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■ SF魂│小松左京|新潮社|2006 07月│新書|ISBN9784106101762

★★★

《キャッチ・コピー》

私が日本を沈没させました…。「日本沈没」でベストセラー作家となった日本SF界の巨匠が語る、その黄金時代、創作秘話、SFの真髄。今なお輝きを失わない作品群は、どのような着想で生まれたのか。波瀾万丈のSF半生記。

小松左京■ 威風堂々うかれ昭和史

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