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2008.04.15

高島俊男■ 天下之記者――「奇人」山田一郎とその時代

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明治385月、山田一郎が野垂死に同様に死ぬと、同級生たちは鄭重に葬儀をとりおこない、その後何度もあっまって、いかにしてこの善良で意地っぱりでそのため生涯不遇であった友人、ほうっておけばたちまち忘れ去られてしまいそうな友人の名を、後世にのこしてやろうかと相談した。

二つの企画ができた。一つは早稲田大学図書館に「山田一郎紀念図書」を置くことである。そしてもう一つが、故人の知友から材料をあつめて「山田一郎言行録」を編むことであった。

かくて一年がかりで『天下之記者』ができたのである。追悼録ではあるが、よく見られるような故人をほめたたえたものではない。人生の敗残者として描き出している。

それは、主宰者市島謙吉の見識でもあろうし、また友人たちがその時々の山田一郎の自暴自棄的な生きかたを語ってそれをつないだら自然にそのようなものになった、という面もあるであろう。

――1「奇人」山田一郎

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■ 天下之記者――「奇人」山田一郎とその時代│高島俊男|文藝春秋|2008 02月│新書|ISBN9784166606214

★★

《キャッチ・コピー》

「政治の早稲田」をつくったのに、自ら衆院選に立候補すれば結果は96票。東大出の元祖フリージャーナリストでもあった秀才「奇人」のおかしくもヒネクレた、その人生。

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