榊原英資■ 幼児化する日本社会――拝金主義と反知性主義
結論をすぐ聞きたくなるというのは、言い換えれば自分でものを考えるのが面倒だということです。
しかし、考えることに興味や面白味を感じられれば、急いで結論を出す必要もなくなります。わからないからこそ考えることが面白い、そう感じることが知的だということです。
二分割思考をやめて、わからないことを抱えた状態になると、最初は居心地が悪いかもしれません。しかし見方を変えればこれほど楽しいことはありません。
何しろさまざまなことを全部自分で判断できるのですから。
――付章 二分割思考は知的退行
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■ 幼児化する日本社会――拝金主義と反知性主義│榊原英資|東洋経済新報社|2007年 07月|ISBN:9784492394854
★★
《キャッチ・コピー》
論客・榊原英資氏が昨今の経済・社会現象を独自の視点で分析。何でも単純に割り切る二分割思考や企業とメディアの利益至上主義を糾弾。閉塞感漂う社会に爽快な議論を投げかける。
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