« 米原万里■ 米原万里の「愛の法則」 | トップページ | 森彰英■ 音羽の杜の遺伝子 »

2008.05.12

山口仲美■ 新・にほんご紀行

20080512yamaguchisinnihongo

まず第1に、敬意表現を簡素化すると、率直な意見交換が可能になることです。正確な情報も伝わりやすい。言ってはならないというタブー意識が緩和されるからです。

そして、大事なことは、そうしていくことによって率直な言語行動に価値を見いだし始めるという意識変化が起こることです。〔…〕

それから第2に敬語表現を簡素化すると、明快で論理的な表現をするためにエネルギーを費やすことができることです。明快で論理的な表現も、国際化社会のコミュニケーションには欠かすことのできないものです。

3に敬語表現を簡素化すると、話の内容が豊かに魅力的になっていくんですね。〔…〕

日本人ってつまらない」と国際社会でよく言われてしまいますが、敬語を簡素化した表現方法をとることによって、逆に話の内容そのものを豊かにできる。そして、魅力的な話ができる。これも、私が敬意表現などの簡素化を考える論拠なのです。

――第Ⅲ部 日本語の風景

*

*

■ 新・にほんご紀行│山口仲美|日経BP社|2008 03月|ISBN9784822246495

★★

《キャッチ・コピー》

面白く、意外で、ちょっぴり知識も身につく“にほんご観光”に出かけませんか。水先案内人はオノマトペ(擬音語・擬態語)と日本語史研究の第一人者山口仲美先生。行く先は、テレビの番組、広告、詩・小説、そして、辞書の世界です。

山口仲美■日本語の歴史

司馬遼太郎■司馬遼太郎対話選集(2)日本語の本質

萩野貞樹■ 旧かなづかひで書く日本語

丸谷才一■ゴシップ的日本語論

丸谷才一■書きたい、書けない、「書く」の壁

◆<言葉・文字>に関する“気になるフレーズ”ベスト5

阿久悠■ 清らかな厭世――言葉を失くした日本人へ

|

« 米原万里■ 米原万里の「愛の法則」 | トップページ | 森彰英■ 音羽の杜の遺伝子 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 米原万里■ 米原万里の「愛の法則」 | トップページ | 森彰英■ 音羽の杜の遺伝子 »