月亭八方■ 八方の楽屋のぞきめがね
何を言いたいかというと、それと一緒で、一流の芸人になるためにはモノの考え方を不健康にせなアカンわけや。健康になんかしてて一流になられへん。これが最近、ぼくがたどり着いた結論。
寝ずに遊んで、その中から面白いことを経験するとか、寝ずに何かを考えるとかね。酒飲んで酔うて、意識なくすまで飲むことによって初めて面白い、新しい笑いを見つけるとかね。
夜の10時に寝て、朝7時早よう起きて、ラジオ体操しながら舞台に来て、こんなんで漫才やコントやっても、はたして面白いかどうか。
健康に笑いをやっても、さて、一流になれるかどうかということやねん。これでは、きっと芸に行き詰まるやろ。〔…〕
今のご時世、みんな揃って「健康、健康」と言うてますけど、不健康の時代も来るかもしれへん。不健康な生き方がスーパースターを作るんです。
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■ 八方の楽屋のぞきめがね│月亭八方|ワニブックス|2008年 01月|ISBN:9784847017582
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《キャッチ・コピー》
上方を代表する噺家にして、芸能界きっての事情通である月亭八方が、芸人の破天荒な舞台裏エピソード=芸人伝説を語り尽くす!
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