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2008.05.04

近藤康太郎■ アメリカが知らないアメリカ――世界帝国を動かす深奥部の力

20080504kondoamerica

テロから数カ月もすると、続々、ライブハウスや芝居小屋は店を再開し始めた。

ある日、ダウンタウンにあるライブハウスの「アービング・プラザ」に行った。〔…〕

ステージ上にでかい星条旗が2本。パンクのライブに国旗かよ。前にいた長髪の男の背中にも、「God Bless America!」の刺繍があった。「アメリカを愛せ。でなきゃ帰っちまえ!」とも。分かった、もう分かった。神はアメリカを祝福しているんだな。認めよう。〔…〕

「一致団結の気色悪さ」

「絶対善を疑わない倨傲」

それから逃れたくて、僕は音楽を聴いてきたのだ。

「事件を境に、アメリカのイノセント(無垢)な時代は終わってしまった」

と言う人がいた。〔…〕

いや応なく、だれもが世界の矛盾に目を向けなければならない時代。「あってもなくても、どうでもいいもの」は、世界のはじっこに追いやられざるを得ない時代。それが、僕らの生きる時代なのだ。

だれもが無垢ではあり得ない。イノセントが終わったというのは、あるいは、そういう意味だったのかもしれない。

――第1章 911噴煙の中の真実 

*

*

■ アメリカが知らないアメリカ――世界帝国を動かす深奥部の力│近藤康太郎|講談社|2003 07月|ISBN9784062119450

★★

《キャッチ・コピー》

日本人が全く知らなかった「深奥部」の底流がアメリカの行方を決める!取材日数のべ1000日、新聞に書けなかった43200以上の街で聞いた真実の声。

memo

 タイトル負け。

大塚秀之■ 格差国家アメリカ――広がる貧困、募る不平等

田城明■ ヒロシマ記者が歩く 戦争格差社会アメリカ

横田増生■ アメリカ「対日感情」紀行――全米50州インタビュードライブ600

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