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2008.06.08

なべおさみ■ 病室のシャボン玉ホリデー――ハナ肇、最期の29日間

20080608nabebyositu

「どれだけ生きられますか」

弟子の私ですら、身を切る様に痛い質問なのだから、身内の者にとっては実に幸いだろうと思った。それでもせざるをえなかったはずだ。先生も、ここに至っては掛け値ない答えを出しただろう。私にも同じだろうと待った。

北本先生の目に、流れ星が走った。

無念ですよと静かを光が伝えていた。

「一・七五日……」

「いってん、ななごうにち?」

私は数秒、戸惑って、

「二日は生きられないって事ですね」

「………」

〔…〕明日かもしれまい、明後日かもしれまい。

おやじは消えるのだ。

――第一章 おやじの我儘

*

*

■ 病室のシャボン玉ホリデー――ハナ肇、最期の29日間|なべおさみ|文藝春秋|2008 02月|ISBN9784163699301

★★

《キャッチ・コピー》

ザ・ピーナッツ、布施明らが病室で演じる「シャボン玉」のコント。そして「スターダスト」のメロディーが優しく流れ出す…。1993年8月13日~9月10日。ハナ肇、肝臓癌との壮絶な闘いの記録。

戸井十月■ 植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」

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