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2008.06.03

稲垣太郎■ フリーペーパーの衝撃

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アンデション氏は、「値段があるから価値がある」または「無料で配られるものには価値がない」といった価値観にも否定的だった。

「価格が価値を表す」という、いわゆる商品ブランド思想を批判し、「この考え方はいずれ消滅する」と断言した。〔…〕

記者の報酬が読者ではなく広告主によって支えられていていいのかという問題についても、アンデション氏は、明解に答えた。「読者の購読料によって得るべき収入を広告に依存している」という非難はまったく的はずれであるという。

彼によれば、有料紙も無料紙も、同じものを売っている。記者は読者が読むための記事を読者に提供し、その引き換えに読者から読むために費やす時間をもらう。その読者から得た時間を広告主に売っているにすぎない。

記事が面白いから、読者はそれを読むための時間を割く。無料紙のビジネスも、広告主の手にあるのではなく、間違いなく読者の手のなかに委ねられている。読者の信頼と時間をもらえなければ、広告主に売るものは何もないからだ。

――第四章 海外に浸透する日刊無料紙

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■ フリーペーパーの衝撃|稲垣太郎|集英社|2008 01月|新書|ISBN9784087204247

★★★

《キャッチ・コピー》

それは「紙」のインターネットか

多メディア時代の「タダ」ならぬ存在!

魅力的なコンテンツを提供して、TVやラジオ、新聞、雑誌と並ぶまでに成長したこの媒体は、有料を前提とした既存の新聞、雑誌を脅かす存在なのか。あるいは大量に情報を流すデジタルメディアに対抗して、読者を紙媒体に呼び戻す救世主なのか。

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