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2008.06.04

梅田望夫■ ウェブ時代をゆく――いかに働き、いかに学ぶか

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日本社会も「個性が大事」と気づいてはいながらも、相変わらず親が子供に向けて「いい大学を出ていい大会社に」という呪文を発していることに象徴されるように、日本社会はよくも悪くも大組織を項点としたピラミッド構造ががっちりと出来上がっていて、そこでの古い価値観は崩れていない。〔…〕

しかも日本社会は、エスタブリッシュメント層の中枢に坐る大企業経営者、官僚、マスメディア幹部の大半が、いったん属した組織を辞めたという個人的経験を全く持たない。

だから「大組織を離れる」イコール「路頭に迷う」「人生のレールをはずれる」みたいな極端な表現をカジュアルに口にし、それがあたかも真実であるかのような錯覚を人々に与える。

じつさい彼らの大半は「目の前にあるすべきことに情熱を注ぐこと」ができた人であり、そうでない人への想像力を欠いているのだ。

「好きを貫いて生きていけるほど、世の中、甘いもんじゃない」という大人の言葉は、日本社会の中枢にいる人々の傾向と表裏一体をなすものである。

――第3章「高速道路」と「けものみち」

■ ウェブ時代をゆく――いかに働き、いかに学ぶか|梅田望夫|筑摩書房|2007 11月|新書|ISBN9784480063878

★★★

《キャッチ・コピー》

現代は、江戸から明治に匹敵する「時代の大きな変わり目」だ。ウェブという「学習の高速道路」によって、どんな職業の可能性がひらかれたのか。

食べていけるだけのお金を稼ぎつつ、「好き」を貫いて知的に生きることは可能なのか。待望の仕事論・人生論。

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