« 葉室麟■ 銀漢の賦 | トップページ | 望月飛鳥■ 回転する熱帯 »

2008.07.19

佐藤友哉■ 1000の小説とバックベアード

20080719sathosenn

登場人物がいなくても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。記号表記だけで書かれていても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。評論形式で書かれていても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。愚痴しか書かれていなくても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。文法がめちゃくちゃでも、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。テレビ画面に文字を表示させても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。誰かの文章の模写でも、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。写真が貼られていても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。映像でも、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。漫画でも、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。文字が書かれていなくても、小説ですと作者が云えばそれは小説になる。〔…〕

つまり、

小説を書くような心で書けば、それは小説なのでは?

*

*

■ 1000の小説とバックベアード|佐藤友哉|新潮社|ISBN9784104525027200703

★★☆☆☆

《キャッチ・コピー》

僕は「片説家」。「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。第20回三島由紀夫賞を受賞

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

|

« 葉室麟■ 銀漢の賦 | トップページ | 望月飛鳥■ 回転する熱帯 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 葉室麟■ 銀漢の賦 | トップページ | 望月飛鳥■ 回転する熱帯 »