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2008.07.04

シェルビー・スティール/松本剛史■ オバマの孤独

20080704obama

人種差別社会からは、困難を克服してくれるシンボリックな人物が生まれてくる。アメリカではそうした人物はつねに、白人の免罪と黒人への償いを行なって、理想的な社会を築こうと主張する。

もし白人が人種主義と決別すれば、もし黒人がコンプレックスに悩みさえしなければ、世界はもっといい場所になるのではないだろうか?

階級社会を克服しょうというイデオロギーと同じように、人々は一つのスローガンの下に集まってくる。しかしそのスローガンが、大統領の政策にひと役買うということがありうるのか?

バラク・オバマが、差別のない理想社会を築こうとするイデオロギーをもった「崇拝される黒人」だからこそ、価値があるのだ。このイデオロギーが彼にオーラを与えている。

彼もときどき、これほどの注目や愛情はどこからくるのだろうといぶかしく思っているにちがいない。彼の夫人のミシェルは、夫に浴びせられる善意の波にやや戸惑っているように見える。そして

夫のための選挙戦の最中にも、彼が特別な存在だという意見に異論をはさむように、「彼は家事をなかなか手伝ってくれない」などと、興ざめな発言をするときがある。

この国でいきなり神秘的な力を持ちはじめた人物を夫にしているのは、さぞ空恐ろしい経験だろう。

――10章 生まれながらの交渉人

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■ オバマの孤独|シェルビー・スティール/松本剛史:訳|青志社|2008 04月|ISBN9784903853222

《キャッチ・コピー》

混血であるが故に、アメリカでは両人種の板挟みにあい、孤立感を味わうことになる。現在のオバマがまさにそうだ。

バラク・オバマ/棚橋志行:訳■ 合衆国再生――大いなる希望を抱いて

バラク・オバマ/白倉三紀子:訳■ マイ・ドリーム――バラク・オバマ自伝

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