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2008.07.11

黒川博行■ 悪果

20080711kurokawaakka

北淀署に配属されたとき、地域課の会計担当から印鑑を2つ、自費で作るようにいわれた。

ひとつは本人が使用するためだが、あとひとつは課に預けさせられて、会計が各種の偽造文書を作る際、本人の承諾なしに印鑑を使えるようにするためだった。〔…〕

中央署では偽領収書も書かされた。カラ出張やカラ会合、実際には支払われることのない協力者謝礼や参考人の旅費・日当といった偽造文書を、会計担当の指示のままに作成した。〔…〕

堀内のノルマは月に3件、金額にしたら3万から4万円だったが、警部補は5件、警部は7件というふうに、階級によって件数も金額もあがっていた。そうして集められた裏金はどこへ行くのか――。

上納だ。刑事課長、副署長、署長など、幹部のヤミ給与と、彼らの異動の際の餞別として裏金は消えていく。

堀内がいたころの中央署の“署長経費”は月に100万と噂され、飲み代からゴルフ代、署長公舎の家具、家電製品、カーテンから味噌、醤油にいたるまで署が丸抱えしていた。

*

*

■ 悪果|黒川博行|角川書店|2007 09月|ISBN9784048737272

★★★☆☆

《キャッチ・コピー》

かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と癒着、横領、隠蔽、暴力、…日本警察の真実のなかにあぶりだされる男たちの強烈な光と闇。

memo

 省略を知らないメタボの分厚さ。直木賞候補作。

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