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2008.07.03

井村秀文■ 中国の環境問題 今なにが起きているのか

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中国の汚染対策は、政府による上からの取り組みで始まった。汚染防止の基本となる法律の制定、基準の設定、基準達成情況のモニタリング、基準を達成できない排出源に対する指導や取締りがそれだ。

法律は整備され、中央と地方で環境保護を担当する組織もできたが、法律の執行体制は決して満足のいくものではない。

中国の汚染対策の重点地域を簡潔に表すのが「332211」という言葉である。

最初の33は、淡水域の汚染の重点地域――「三河(准河、遼河、海河)」、「三湖(太湖、滇池、巣湖)」を意味する。

つぎの22は、三峡ダム事業、南水北調事業という二つの国家プロジェクトと、二酸化硫黄と酸性雨の二つに対して設置された規制区域「両控区(二酸化硫黄規制区・酸性雨規制区)」を意味する。

最後の11は、大気汚染がとくにひどい首都北京と、黄海の奥の内湾として水質がとくに悪化している渤海――「一市(北京市)」、「一海(渤海)」である。

これらが、中国の中でもとくに汚染がひどい地域であり、中国政府としても重点的に対策を実行している〔…〕。

――第2章 中国の環境問題をどう理解するか

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■ 中国の環境問題 今なにが起きているのか|井村秀文|化学同人|2007 11月|ISBN/9784759813128

★★★

《キャッチ・コピー》

躍進のつづく中国経済。驚異的な経済成長を謳歌する一方で、大気汚染や砂漠化、資源消費の増大など、環境問題が深刻さを増している。

人びとの生活水準は向上し、「小康」社会を実現した今こそ、環境問題への取り組みの転機である。中国が直面している問題とはなにか?

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