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2008.07.14

田月仙■ 禁じられた歌――朝鮮半島音楽百年史

20080714denkinnji

朝鮮半島のみならず、世界各地に存在し、その土地や歌い手によって歌詞もメロディも異なり、その数は数百種類にのぼるといわれている「アリラン」。

それは、故郷を追われ、峠を越えていく時のさすらいの歌であり、川を渡る舟歌であり、農村では労働の歌となり、さらには人々を見送る離別の歌、あるいは待ち人の哀歌として、民衆に歌い継がれてきた。

多くの歌詞に共通するのは「峠(コゲ)を越えていく」というフレーズだ。同じ発音から「峠」が「苦界(コゲ)」と書かれることもある。人々は歌うことによって、さまざまな心の峠を越えようとしていたのかもしれない。

そして「アリラン」は、それぞれの地域において時代の精神を反映しながら土着性を持って変化し、抵抗の歌、離郷の歌、戦いの歌、郷愁の歌、そして喜び、希望の歌ともなって、世界に広がっていったのであろう。

――第1部「日帝時代」とその余波

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■ 禁じられた歌――朝鮮半島音楽百年史|田月仙(チョン・ウォルソン) |中央公論新社| ISBN9784121502698 200802月|新書

★★★★☆

《キャッチ・コピー》

アリラン、イムジン江、椿娘…。朝鮮半島では、日本統治時代には民族意識を高揚させる歌が禁止され、戦後も日本的、親北的、退廃的などの理由で数々の歌が禁じられた。それらの歌に込められた思いと、“その後”に迫る。

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