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2008.07.09

佐々木譲■ 笑う警官

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そもそも郡司事件に関しては、北海道警察の警察官たちの多くが、事件の処理の仕方に不審を抱いている。一番大きな疑問点は、それはほんとうに郡司警部個人の犯罪だったのか、ということだ。

事件の発覚直後、郡司の直接の上司であった幹部警察官が自殺しているという事実は、それが一個人の「暴走」として片づけられる問題ではなかったことを示唆している。

また、郡司警部が自分で覚醒剤の密売まで手を染めていた理由のひとつとして、拳銃摘発の協力者に対する謝礼経費が足りなかったのではないか、ともささやかれていた。

本来捜査員に渡るべき、あるいは経費として処理されるべき報償費や捜査費が、実際には捜査員に渡っておらず、幹部のポケットマネーになっている。それは北海道警察の誰もが知っている公然の秘密だ。

だから郡司は、協力者に支払うべき金を工面すべく、覚醒剤の売買に手を染めたのではないか、というのが、ベテラン警察官たちの想像である。

■ 笑う警官|佐々木譲|角川春樹事務所|ISBN9784758432863200705月|文庫

★★★☆☆

原田宏二■ 警察内部告発者

佐々木譲■ 制服捜査

《キャッチ・コピー》

遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。

北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔。

memo

ハードカバー『うたう警官』(2004)改題。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 添え状 | 2012.06.13 11:35

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