« 軍司貞則■ 高校野球「裏」ビジネス | トップページ | 朝日新聞社鹿児島総局■「冤罪」を追え――志布志事件との1000日 »

2008.08.05

いしいしんじ他■ 本からはじまる物語

20080805honkara

「わしが、本を読むのが遅いのはな、べつに読むのを、楽しんでるからじゃあない。それどころか、もともとわしは、本に書いてあることなんて、どうでもいいと思っていた」

「どうでもいい?」

私は戸惑い、おうむ返しにたずねた。〔…〕

「わしが、本をていねいにめくるのは、手紙をさがす癖がついちまったからさ。

いまでも思うときがあるんだ。真夜中の古本屋で、わしはひょっとして、ページに挟まった手紙を見落としちまったんじゃなかろうかとな。

本に書かれたことなんて、1行だって大切じゃなかった。

わしにとって宝物といえば16の夏、どうしても見つけだせなかった、あの手紙なんだよ」

――いしいしんじ「サラマンダー」 

*

*

■ 本からはじまる物語|いしいしんじ他|メディアパル|ISBN9784896100907200712

《キャッチ・コピー》

18名の作家が「本」「本屋」をテーマに掌編小説で競演!

恩田陸/本多孝好/今江祥智/白二階堂黎人/本阿刀田高/いしいしんじ/柴崎友香/朱川湊人/篠田節子/山本一力/大道珠貴/市川拓司/山崎洋子/有栖川有栖/梨本香歩/石田衣良/内海隆一郎/三崎亜記

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ

|

« 軍司貞則■ 高校野球「裏」ビジネス | トップページ | 朝日新聞社鹿児島総局■「冤罪」を追え――志布志事件との1000日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 軍司貞則■ 高校野球「裏」ビジネス | トップページ | 朝日新聞社鹿児島総局■「冤罪」を追え――志布志事件との1000日 »